いよいよ始まりました。
石原慎太郎の「フランス語誹謗発言」を放置しない戦いが。
◎都知事仏語誹謗発言裁判始まる
石原慎太郎東京都知事の「
フランス語は国際語として失格」との発言に対し、職業上フランス語を使用したり、学習したりする人たちが謝罪と損害賠償を請求して提訴した裁判の第一回公判が東京地裁で九月三十日、行われました。傍聴席は満席となり、法廷に入り切れない人が出るほどで、この裁判への関心の高さが示されました。
この裁判は、石原都知事が昨年十月、東京都庁大会議室で開かれた首都大学東京をサポートする組織の設立総会の祝辞の中で「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする」と述べたことに対して、フランス語学校経営者、大学教授、ジャーナリスト、フランス語学習者など二十人が、新聞紙上への石原都知事の
謝罪広告掲載と原告一人当たり五十万円の損害賠償を請求して今年七月に提訴されました。
この日は、マリック・ベルカンヌさん(フランス語学校経営)と、カナダ文化を研究する小畑精和さん(明治大学政治経済学部教授)がそれぞれ原告を代表して陳述書を読み上げました。
ベルカンヌさんは「石原氏の発言は、フランス語でコミュニケーションをとっている世界中の人々を侮辱するもの」であり、フランス語教育組織が劣った言語を教えているとして、その良好な経営に損害を与えたと指摘しました。
小畑さんは「多様性を認めるカナダ社会を研究する者として、自分の教育・研究が全否定された思いです。都知事の誤解と悪意に満ちたフランス語蔑視発言を撤回し、謝罪していただきたい」と述べました。
「石原都知事のフランス語発言に抗議する会」は第二次訴訟を準備、原告を募集しています。詳しくはこちら:
http://www.classes-de-francais.com/ishihara/jp/index.html
原告代理人の話では、裁判官・陪席とも、二人の訴えに真剣に耳を傾け、当初15分の審議時間予定を約30分割き、時間についても同様に30分を予定するなど、「期待をもてる展開」になりそうだということです。
ババア発言裁判では、証人調べに持っていけなかったことが「敗因」でもあり、今回は「是非証人調べに持ち込みたい」との抱負が語られました。

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