小泉純一郎が涙したそうだ。
◎「自然に涙、感動した」=小泉首相、ワーグナーのオペラ鑑賞
「序曲が流れてくるだけで、何か分かんないけど、自然に涙が出てくるね。感動した」。小泉純一郎首相は1日午後、東京・上野の東京文化会館で、久しぶりにバイエルン国立歌劇場によるワーグナーのオペラ「タンホイザー」を鑑賞した。
「何度見ても見飽きない」と言うほど、タンホイザーに傾倒している首相。記者団に自らを「酔っているって感じかな」と形容するなど、興奮冷めやらぬ様子だった。さらに「オペラの良さっていうのは、演出によって違ってくるでしょう。歌手も指揮者も。そこが面白いところだね」と、解説してみせた。(時事通信) - 10月1日
8月6日、原爆投下60年の広島記念式典での小泉の発言について僕はこう書いていた。
この男は何の感情もない、誰の心にも届かない、棒読みにもならないまともに聞こえない声で、何の中身もない発言をした。「日本が核廃絶の先頭に立って」って、いつ先頭に立った? 米国に「あなたの核の傘にいつまでも入れといてください」って言ってるだけじゃないか? この首相の「発言」は、その後の衆院議長発言の「まともさ」と比べても異常なものだった。
被爆国の首相としての資質に欠けると言わざるを得ないものだった。
http://red.ap.teacup.com/applet/solidarite/20050806/archive
そしてこう思ったのは僕だけではなかった。
浅井基文さんは、自身のHPでこう書いている。
「そして8月6日の原爆死没者慰霊式・平和祈念式には、NHKのラジオ実況放送にコメンターとして出席しました。秋葉市長の平和宣言は、「汝殺すなかれ」という真理を永久に採用したのが日本国憲法であり、憲法は「21世紀の世界を導く道標」という表現で、護憲の立場を示した、と私は理解しました。
驚き、失望を禁じ得なかったのは小泉首相の挨拶でした。要するに昨年の挨拶の焼き直し(2節目と3節目とを入れ替えただけ)であったことにも唖然としましたが、臆面もなく「平和憲法を遵守するとともに、非核三原則を堅持してまいります」(昨年とまるきり同じ表現)と言い放つ彼の傍若無人な感覚には恐れ入るしかありませんでした。
その彼は、面会を希望する被爆者との面会に応じず、なんと福山で美術館を訪れたのです。その冷たさに、都市型訓練に対する巨大な怒りをぶつける沖縄県民に対する政府の冷淡さがダブって見えました。」
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/hiroshima/hiroshima.htm
支配者の都合で苦しみを押し付けられている庶民の心の叫びを屁とも思わないあなた。
自分の趣味のためには涙も惜しまないあなた。
涙する対象を取り違えていませんか?

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