かわいそうな「ぽんちゃん」
ぽんちゃんはだれ? 国籍不明の男児を児童相談所が保護
2005年10月05日21時07分
名前を聞くと、「ぽん」と答える男の子=栃木県県南児童相談所提供
国籍も本名も年齢もわからない5歳くらいの男の子が栃木県の県南児童相談所に保護されている。名前を聞くと、「ぽん」と答える。タイ人の子ではないかとみられ、児童相談所がタイ大使館に国籍取得を打診したが断られた。日本国籍取得も現状では難しい。「法的にこの世に存在しない人間になってしまう」と児童相談所は困惑している。
児童相談所によると4月中旬、同県小山(おやま)市内の60歳代の男性から「子どもを預けられて困っている」と連絡があり、職員が保護した。3月中旬、建設現場で見かけたことのあるタイ人とみられる男性から頼まれ、預かった。「数時間だと思ったのに戻って来なかった。これ以上、世話はできない」と説明したという。
男の子は身長約1メートル。所持品はなく、「名前は?」と日本語で聞くと「ぽん」と答え、「いくつ?」には片手を広げてみせた。しかし、「どこから来た?」には「あっち」。両親の名前も「パパ、ママ」としか話さなかった。日本語はほとんど話さない。タイ語の質問を少し理解したが、身元がわかる答えは返ってこなかった。現在は県内の養護施設で他の子どもたちと仲良く遊び、元気に暮らしている。
児童相談所はタイ大使館に相談した。しかし今夏、「タイ人と断定できる証拠がなく、国籍は与えられない」と正式に断られた。大使館の担当者は「タイ語はミャンマー人でもベトナム人でも話す人がいる。証拠にならない」と話した。
日本国民の要件は国籍法で定められている。親が不明でも日本で生まれたことがはっきりしていれば出生地をもとに日本国籍をとれる。が、出生地がはっきりしないケースでは「適用できないと思われる」(法務省民事1課)という。
関係機関が親を捜すなど手を尽くしたうえで法務省が状況から日本人の子と判断、首長が職権で戸籍をつくり、日本人となる方法もある。だが、小山市は「状況から外国人の可能性が高く、こうした方法は難しい」と否定的だ。
とりあえず18歳までは児童福祉法による保護措置を継続できる。しかし、その後はどの国にも属さない人になり、社会生活を送るにあたって難しさも生じる。児童相談所は栃木県内の病院や公共施設などにチラシを配り、情報提供を求めているが、保護から半年がたとうというのに有力な手がかりはない。
児童相談所の坂本佐栄重主幹は「5歳くらいまで生活していて国籍不明というケースは初めて。なんとか日本国籍をとれる方法を模索したい」と話している。
情報は栃木県県南児童相談所(0282・24・6121)へ。
親に捨てられ、自分が何人かも分からず、法的にはこの世に存在しない「ぽんちゃん」。
それに比べ人間でもなく、日本人(?)でもなく、そもそも存在しない「モリゾー」と「キッコロ」に住民票を発行し、さらに希望者には彼らの住民票を200円で売るんだと。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20051006/mng_____sya_____000.shtml
「個人情報」を売買していいのか!? と馬鹿なことは言わないが、ちょっとおかしいんじゃないの?

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