愛媛マンダリンパイレーツ8−4大阪ゴールドビリケーンズ
2010年8月22日(日曜日) 13:00〜
新居浜市営球場、薄曇か晴、猛暑、緩くレフトに向かって風
近所の人が一番遅くの鉄則(笑)。大阪側は大体集合。15人くらい。団長とかタケさんは気合いが入りすぎなくらい。団長に至っては、三塁側のカンカン照りの下、応援団用のふみ台の上に。推定温度90℃。輻射熱や照り返しが凄く、2回終了時に倒れそうになっていて、日陰に移動。まぁ、病人が出ずに良かった。
さて、愛媛の先発は赤嶺。最初は球威もあり、低くボールが来ていた。バックも立ち上がりを盛りたてた。特に、金城が取ったファールフライは、ラインをはるかに超え、フェンス手前でダイブ。
大阪の先発は遠上。こちらも球威があるけど、力みすぎだな。金城相手にストレートの四球。武田の二球目、笹平が盗塁を刺してピンチを未然に防ぐ。この日の笹平、取ってから速く、そして何よりも送球が正確。ベースの近辺にしか行かない。
2回裏の遠上も、力みが見えた。西村に四球、末次には抜けたカーブをレフト前に運ばれ、無死1、2塁。体調不良から復活のキミさんは、何でも出来る選手。ここは強打。ファースト頭上を越えて二塁打で愛媛先制。慎太郎と高田はファーストゴロでツーアウトまで来たが、ここで初球ライダー松原。当然、「初球から来るぞー」と大声を出したのだが、その初球、インローの変化球が甘く入り、センター前。ワシ、基本的に嘘はつかんがな。え?声量が足りない?
3回裏は金城が上手く運んだライト前ライナーのヒットのあと、武田のエンドランが進塁打に。ノーマークを見越した金城が三塁に盗塁したあと、武田が貫録のセンター前タイムリー。次の末次の本塁打は非常に大きかった。しかも、レフトポール際に。普通、切れるし、左打者であそこまで運べるのは松中、大松、小笠原、金本というクラスくらいじゃないだろうか。これで6−0。だが、大阪はあきらめない。
4回表。先頭長谷川がファーストの頭上を越える詰まったライナー。金城が鬼のダッシュで押さえ、二塁打になるのを防ぐ。この回、赤嶺のボールが上ずる。山門の時パスボールがあり、高いボールをライト前にクリーンヒットでタイムリー。右中間に回り込む打球なので、末次の肩なら大丈夫だ。藤本の当たりはボテボテの当たり、投手の焦りを呼び込みエラーを誘い無死2、3塁。平下をアウトロー真っすぐで三振に取ったが、崔の叩きつけた当たりはどん詰まりのショートゴロ、これが内野安打に。押せ押せになったところで林がセンター前タイムリー。大いに盛り上がる三塁側。続くガラムは、強烈な当たり! しかし、ショートのキミさんは落ち着いてショートバウンドを上手に処理、ダブルプレー。ううーん、惜しい!!
遠上は4回裏には変化球を低く集めて打ち取る。
5回表。猛暑で疲れの見えている、ってか、4回からそうなのだが、赤嶺は不安定。笹平相手に叩きつけた四球。永峰はエンドランでファーストゴロ、進塁。荒木はデッドボール。山門はファースト左へのゴロ、ゲッツーを伺った慎太郎はファーストへのトスが遅れてしまい、記録はエラー。ここで藤本は弾丸ライナーを放つ。しかし、センター真正面。この日の大阪は決定機の素晴らしい当たりが正面でハードラック。
5回裏の遠上もまた、低くボールを散らす。インハイに行ったボールは西村にヒットされたが。
バテバテの赤嶺に代わり、森。崔は打ち取ったが、林とガラムにはボールが甘く入り連打。ここで笹平。ここにきてバッティングも素晴らしくシュアになってきている。ここではショート頭上を襲うライナー。これはキミさんがジャンプ一番捕球。そして、飛び出してしまったセカンドランナーを見てセカンド送球でダブルプレー。いやあ、押せ押せなんだがなあ。
7回表の森は良い時のように、ボールを散らす。すると愛媛側にリズムが戻る。秋山がライトオーバーの本塁打。本当に飛距離が出てきた。8回表は岸。切れも球威も戻ってきている。8回裏は土肥が登板。安定感がない。ノースリーからの古卿の本塁打のあとも四球が多い。しかし、ここでもまた笹平がピンチを大きくしない。大津を盗塁で刺す。ただ、その後はパイレーツが意地を見せて増田が盗塁成功する。
9回表は能登原が貫録で〆る。
この試合、見た感じは愛媛が力勝ちだったが、大阪側のライナーがちょっとでもずれていたら分からなかった。大阪も十分に意地を見せたと思う。特に、笹平の盗塁刺が目だったし、また打撃でも打球が高く遠く、鋭く速くなっていることを感じた。
独立リーグには元々高い技能を持った比嘉将太や堂上隼人のような選手も来るが、それ以上に楽しいのは成長を感じさせる選手である。これからも笹平の成長に注目したい。

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