仰山板で小生がサヨクに嫌われているという話があった。話の分かる奴には嫌われていないと思うが、まあいいや。嫌われる理由はハッキリしている部分もある。欺瞞をひっぺがえしてチクチク、いや、ズケズケやるからだろう。この精神は、マルクスとレーニンに学んだ。
閑話休題。小生の本職はケミカルエンジニアである。このエンジニアリングは、石油化学産業とともに発展した。高度経済成長期に珍重されたのもむべなるかな。
で、石油の前と言えば、石炭である。石炭と言えば、これまた高度経済成長期には見事に斜陽産業であった。
若い日の小生は、元石炭労働者に「合理化とか閉山とか、大変でしたけど、時代の流れですもんなあ、石油に移行しなかったら、日本そのものが斜陽でしたよ」と思っていることをそのまま言った。今も「進歩」はない。すると、そばにいた年配のサヨクな人が、「国策がどうして正しいと言えるんだ、雇用確保の観点から、石炭産業を保護すべきだったんだよ!」と怒鳴ってきた(笑)。
ああ、こういう人たちが政権に就かなくて本当によかった!と感じた。議論しても仕方がないので、苦笑いしていたけど、小生の表情には本音が出ていただろうな。
左翼というか、社会主義びいきの方々の頭の中には、産業構造の変換時の対応についての処方箋がまるっきりないようにいつも思う。実際、産業構造の変換を社会主義的に行なうには、官僚たちが構造にはびこりついた利権を手放さなければならないので、非常に困難を極めたわけだが。ソ連や中国の歴史が証明している。これを、民主主義と官僚制の問題に帰着させることは出来ない。ある意味、ブレジネフは天才だったのだ。

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